2024年3月27日付日経産業新聞にコラム「いいモノ語り」が掲載されました

日経産業新聞紙面の画像

寄稿したコラムが掲載されました。自動車整備資料に3D技術を活用したマツダエースさんの事例を取材しました。

今や自動車のボンネットの中は、電子部品がぎっしりと詰まり、複雑に配線されています。お客様が持ち込んだ自動車を整備するにあたって、どの部品に問題があるのかをつきとめ、部品交換する必要がありますが、どの場所にあり、どのように配線されているかを確認するのは至難の業になっていたそうです。

そこで従来の二次元(2D)の資料を三次元(3D)化し、さまざまな角度から部品の位置やつながりを確認できるようにしたとのことでした。新しい車種の場合に、事前に確認しておくことで、整備の時間短縮になるとのコメントも納得しました。

新しい技術が搭載され、複雑化する製品の情報を伝えるためには、使いやすく、理解しやすい整備資料が求められます。デジタル化された3Dの資料が、人材育成や人手不足を解消することにもつながっていることにも改めて感心しました。

このマニュアルは、テクニカルコミュニケーター協会が主催する、ジャパンマニュアルアワード2023で優秀賞を受賞しています。受賞作品が展示されたTCシンポジウム2023の会場で、この整備資料の画面を見て、是非、取材したいと思い、実現した原稿です。モノづくりと、より良い顧客体験に製品に関連するドキュメントが役割を担っていることを伝える機会になることを願ってまとめました。