ブックレビュー:『民主的シティズンシップの育て方』、『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』
年末からコツコツと読み進めた本、2冊を紹介します。共通するのは「シチズンシップ」。これからの市民としてのあり方を考える書籍となりました。
『民主的シティズンシップの育て方』の編著者である名嶋義直先生のオンライン講座に参加する機会があり、出会いました。「主体的に社会と関わること」を理念とするシチズンシップは、まさに、今、必要とされていることでしょう。
1月に続編としてワークショップをふんだんに取り入れた続編にも参加させていただき、「政治的なこととは何か?」といった問いを体験的に考え、語り合うことができました。
名嶋先生は言語教育からのアプローチでシチズンシップ教育を提唱されていますが、私が非常勤で担当している「情報と倫理」といった科目とも共通する点が大いにあり、刺激を受けました。
そしてデジタルやネットワーク社会でのシチズンシップを実践しているのが、台湾のオードリー・タンさん。シンプルで明快な語り口で、鋭いメッセージを述べている読み応えある書籍でした。
過去に戻るのではなく、より良い未来、社会を作っていきたいと考えるなら、この2冊、今、読んでおくことをおすすめします!