エンパシーを育む技術、かき氷、真夏の植物園

なんだか最近の色々な出来事と、その後の報道や議論がピンとこないなぁと思い、ネットはそこそこにして読書をしたり、ドラマを観たりしています。
購入していて途中までだった、ブレイディみかこさん著の『他者の靴を履く』をぼちぼち読み、エンパシーを身に付ける技術を学ぶことは、文章を書く技術を学ぶことと共通しているなと感じたり。

自分とは違う他者の考え方に思いをはせることは、社会を生きていく上で重要なスキル。それをどのように学ぶかが、これからはますます重要になるなと考えていました。元々のセンスや感覚ではなくて、「技術」として学べるという例も書かれていて興味深いです。

エンパシーは「共感」とだけ置き換えると、感情と捉えがちですが、むしろ「思考」の方法だと思います。その意味でロジカルシンキングとも同じように身に付けるべき技術。
「ロジカルシンキングだけでは解決しない。今やナンセンス」といった声を聞いたことがありますが、すべてを1つの思考で解決することこそあり得ないこと。
ある部分はロジカルに整理して提示することは義務でしょうし、その上で、どう落とし込んでいくかの部分に、エンパシーが使われるのではないかな。

この週末、Netflixで観たドラマ『ムーブ・トゥ・ヘブン』は、エンパシーがテーマだなと思いました。遺品整理をする主人公は、亡くなった人が残したものから彼らの想いを読み取り、関係者に伝える仕事をしています。
生きること、亡くなること、社会の問題や血縁だけではない家族のあり方などを考えさせられる良いドラマでした。

そんなことを考えつつ、暑さで人が少ない植物園をのんびり一回り。
青空と緑を見ていると、気持ちが和みます。

家に戻り、水分補給をするためにかき氷。
Amazonで購入した電動のかき氷機を使って、氷いちごと氷カルピス。

ひんやり美味しい。暑い中を歩いて汗をかいたときに飲む水や氷の美味しさ、身体が生き返る感じをまずは実感すること。この自由を侵させないし、侵さない。こんな身体感覚もエンパシーを身に付ける体験のひとつかな、というのが落ちです。