【登壇レポート】AI時代の製品理解を深める「概念情報」の作り方 〜日産e-POWERの改善事例から学ぶ〜

概念情報のイメージ

これまでにない革新的な製品や、EV(電気自動車)のように概念そのものが変わった製品を、ユーザーにどう安全かつ正確に使用してもらうか。 AI時代の文書活用が進む中、製品の仕組みや全体像を伝える「概念情報」の重要性がますます高まっています。

2026年10月7日~9日に開催された「TCシンポジウム2026(京都)」にて、弊社代表の高橋がパネルディスカッションに登壇し、日産自動車様の事例をもとに「概念情報の役割と改善の具体例」について解説いたしました。

●登壇セッション概要

「概念情報の役割と具体例」

コーディネーター:株式会社クレステック 清水義孝氏
パネリスト:TC協会の会長で十文字学園女子大 綿井雅康教授
日産自動車株式会社 五十嵐智貴氏
株式会社ハーティネス 高橋慈子

■なぜ今、「概念情報」が重要なのか?

現在、多くの製品マニュアルやWebサイトにおいて、「操作手順」は書かれていても、製品の仕組みを紐解く「概念情報」が不足している、あるいは理解しにくいという課題があります。 十文字学園女子大の綿井教授からは、人間の認知の仕組み(メンタルモデル)の観点から、操作の全体像をイメージさせることがいかに重要か、学術的な解説が行われました。 また、AI時代においては情報の構造化(DITAや国際規格など)が欠かせず、「何を、どうタグ付けし、どう書くか」という情報設計が鍵を握っています。

■【実践事例】技術者視点から「読み手視点」へ。日産 e-POWER説明文の改善

現在の概念情報の多くは「技術視点・開発者視点」で書かれており、ユーザーに価値が十分に伝わっていないケースが散見されます。

本セッションで高橋は、日産自動車の「e-POWER」のWebサイトと取扱説明書を題材に、テクニカルライティング手法を用いた具体的な改善事例を発表しました。

  • 書き手(技術者)視点の傾向分析
  • 見出し、説明の順序、言葉の選び方の改善
  • 技術者の持つ情報を、いかに「読み手のベネフィット」に変換するか

日頃から技術者向けの文書作成指導を行っている経験を活かし、「概念情報が製品とユーザーをつなぐ架け橋になる」ことを具体的なBefore/Afterを交えて提示し、会場でも大きな反響を呼びました。

このアプローチはEVに限らず、複雑なBtoB製品やソフトウェア、医療機器など、あらゆるマニュアル改善に応用可能です。

登壇者の写真。清水義孝氏、綿井教授、高橋慈子、五十嵐智貴氏

■概念情報の改善は、企業の競争力を高める

読み手にとって分かりやすい概念情報の提供は、単なる「親切」にとどまりません。経営視点から見れば、自社の技術の強みや価値を正確に伝え、ユーザーの安心感とブランドへの信頼を生み出し、企業の競争力を高める強力な武器となります。

【自社のマニュアルや技術文書に課題を感じていませんか?】

株式会社ハーティネスでは、テクニカルライティングの専門知見を活かし、ユーザーに「伝わる」マニュアルの改善や、技術者向けのライティング研修を行っております。自社製品の魅力を最大限に伝えるドキュメント制作でお悩みの方は、ぜひお気軽にフォームからご相談ください。

★【予告】noteにて、本セッションの舞台裏を公開予定!

日産様の事例スライドを完成させるまでの、構成の試行錯誤や泥臭いプロセスをnoteで近日公開します。制作担当者の方、UXライターの方はぜひnoteアカウントをフォローしてお待ちください!

https://note.com/shiegko_tak