株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2015

 

機能ごとに短い動画

2015年(平成27年)5月12日 日経産業新聞掲載

 4月24日に米アップルから「アップルウオッチ」が発売され、米国での予約は初日だけで100万台を超えたという。国内でも早々に手に入れた人の声がツイッターやSNS(交流サイト)で届いている。マニュアルやヘルプがどのように用意されているのかを、ユーザーインターフェース設計の専門会社であるソシオメディアの篠原稔和社長に聞いた。

 「箱に入っている紙のクイックスタートガイド、ビデオガイド、ユーザーガイドがある。後者の2つはiPhone(アイフォーン)やパソコン画面で見る電子版で提供されている」

 アップルウオッチで何ができるか、どう使うのかを初めて知るには、ビデオガイドが有効だ。概要を見た後は、メッセージ、マップ、健康管理アプリの「ワークアウト」など機能ごとに見たい動画を選んで見られる。1~3分弱の長さの洗練された映像と語りになっている。「実際に触りながら体験できることが動画のメリットだ」と春原氏は説明する。

 動画を補う情報として、紙のクイックスタートガイドがある。複数の操作方法を使い分ける、独自の画面操作を理解するといった目的には、クイックスタートガイドの説明が役立つという。機能をさらに詳しく知りたいときはユーザーガイドを参照する。

 スマートウオッチは時計単体で使うよりは、スマートフォンのさまざまなアプリと連携させて使うことが前提だ。健康管理ならばスマートウオッチで計測した歩数や心拍数をアプリでグラフ化したり、分析したりする。

 「スマートフォンの機能の一部として使えるように、さまざまな製品情報を段階に応じて提供していることが特徴的」と篠原氏は評価する。

 現在のモバイルのアプリは単独ではなく連携して使うものが多い。今後、スマートウオッチがより身近なモバイルデバイスとして広がっていくには、連携するアプリの活用方法のマニュアルやヘルプも、標準化されていくとよいだろう。