株式会社ハーティネス

コラム「マニュアルNOW」2015

 

格安スマホ ステッカーにも説明

2015年(平成27年)3月3日 日経産業新聞掲載

 月額料金が本体込みで3000円程度の格安スマートフォン(スマホ)が人気だ。一般のスマホの半額程度で、基本機能は備えている。通話はかけ放題ではなく、使った分だけ支払う。スマホを使っていなかった主婦やシニア層の注目を集めている。

 イオンが扱っている「アイドル2s」を実際に購入して、取扱説明書を見ながら使い始めてみた。本体に添付されているのは、蛇腹折りの「ご使用までの流れ」と44ページの「クイックガイド」だ。

 「ご使用までの流れ」はホーム画面やメインメニューなど、基本画面の使い方を説明している。カラーなので見やすく、画面各部の名称が理解しやすい。従来型の携帯電話からスマホに切り替えたユーザーは、まず画面の違いを理解しておくことが大切なので、基本画面の説明に絞っているのは良い。

 「クイックガイド」は7×10センチメートルの小さな判型だ。メッセージやメール、全地球測位システム(GPS)による位置情報など、スマホで使う機能についてコンパクトにまとめている。ただ、判型が小さいため文字が小さく、シニアには読むのがつらそうだ。データのバックアップ方法など、知っておくと便利な機能も説明しているだけに残念だ。

 そのほか、はじめてスマホの電源を入れたときに表示される初期設定の画面「セットアップウィザード」や、アニメによる説明など、取説以外にも使用説明の情報が提供される。

 中でも感心したのが、写真などを記録する記憶媒体「SDカード」を入れるスロットの場所と入れ方を図示するステッカーが、本体背面に貼られていることだ。筆者もSDカードを入れようとしたところ、本体側面にあるスロットの開け方が分からなかったが、ステッカーの図を見て理解することができた。

 取説だけでなく、実際に製品を使う場面に情報提供がなされていて親切だ。こうした情報は始めて使うときにだけ必要なので、セットが終わったらステッカーをはがして使えばよい。電話サポートに寄せられた質問を反映した工夫とのことで、利用者を迷わせない情報提供の一つの形だといえるだろう。